テクニックだけでは・・・

これまでの日本サッカーは、技術を細分化し、一つひとつの技術を年代ごとに積重ねるという練習を行ってきました。技術・戦術・体力・精神力・攻撃・守備・パス・トラップ・ドリブル・シュート・フェイントなどのテーマに分け、各年代にフィットしたトレーニング課題を設定し、トレーニングの負荷を上げていくといったやりかたです。しかし、結果的は、技術を細切れにし、段階分けをして、順序よく行ってきた技術練習は、いざ試合となったときに、統合されず、対戦相手や味方の位置、試合環境などあらゆる場面の違いによりそのポテンシャルを発揮できなかったのです。このような分割された局所的なトレーニングにおいてはサッカーの構成要素は向上しても、必ずしもサッカーそのもののレベルアップには繋がっていきません。実際、海外の指導者からは「日本人はテクニックやスピードはあるがサッカーは下手」と言われることも関係者の中ではよく耳にする話の一つになっていました。あまりに細部にこだわって、サッカーの本質から遠ざかったトレーニングばかりしていてはサッカーは上手になりません。サッカーの本質は何かということを理解し、自分のものにしていくことで「練習では上手なのに、試合ではなかなか力が発揮できない」といった自分から卒業する。

サッカーの本質とは? 


宮島監督の過ごし方↓